雪の村、こどもたちの王国

冬の朝、空は雲ひとつない青。
一面の雪原に、カラフルな声が響き渡る。
「いっけー!」「逃げろー!」
雪玉が宙を舞い、笑い声が山にこだまする。
子どもたちは、寒さなんて気にしない。
手袋の中の指先が冷たくなっても、
鼻の頭が赤くなっても、
今この瞬間が楽しくてたまらない。
雪の上を駆け回り、転げ回り、
ときには雪だるまを作り、ときには雪合戦で大はしゃぎ。
その姿はまるで、小さな王国の住人たち。
大人の世界の時間とはまったく別の、
自由で、きらきらした時間が流れている。
家の中では、大人たちがこたつでのんびり。
テレビを見たり、みかんを食べたり、
麻雀牌をパチパチ鳴らしていたり。
「外は寒そうだなあ」なんて言いながら、
窓の外の子どもたちを目を細めて見守っている。
このイラストには、そんな冬の村の、
のどかであたたかい時間が描かれている。
雪に包まれた家々、澄んだ空気、
そして、子どもたちの笑顔。
お正月に特別な予定がなくても、
こうして過ごす時間が、
あとから思い出すと、いちばんの宝物になっていたりする。
雪の中で遊ぶ子どもたちの姿は、
まるで冬の精たちが舞っているようで、
見ているこちらまで、心が軽くなる。
