第5話 光の影

「キャプテンって、孤独だよな。」
チームを引っ張る存在、桐谷 光。
明るく、頼れて、誰よりも努力家。
けれど、その笑顔の裏にあるものを、誰も知らなかった。
守屋の復帰。玲奈の加入。
チームは活気づいている。
だが、光の心には、焦りが芽生えていた。
「俺がいなくても、回るんじゃないか…?」
そんな思いが、プレーに影を落とす。
練習中、玲奈との連携ミス。
ぶつかる言葉。
「あなた、チームのことより、自分の立場が大事なの?」
光は言い返せなかった。
夕暮れのロッカールーム。
一人残った光は、鏡に映る自分を見つめる。
「…俺は、何を守りたかったんだろう。」
その瞳に、初めて“影”が差した。
