第4話 ひとり遊びのときの、ちょっとのさみしさ

風がやさしく吹いて、
公園の木の葉がさらさら揺れている。
ぼくは、ひとりで走るのが好きだよ。
砂場のまわりをぐるっと回って、
滑り台の影を追いかけて、
ベンチの下をくぐってみたりして。
晴れた日は、世界がきらきらして見えるんだ。
でもね──
ときどき、胸の奥がすこしだけ
ぽつんとする瞬間がある。
だれもいない砂場。
すべり台の階段も静かで、
ベンチの上にも、きみの姿はない。
そんなとき、ぼくは走りながら
ちらっと後ろを振り返るんだ。
「きみ、どこにいるのかな」
「ぼくのこと、見てくれてるかな」
ひとりで遊ぶのも楽しいけれど、
ほんとうはね、
ぼくはきみと一緒に走りたいんだ。
きみがそばにいるだけで、
公園はもっと広くて、
もっと明るくて、
もっと楽しい場所になるから。