第5話 眠る前の、いちばん大切な瞬間

夜が静かになって、
部屋の灯りがやさしく落ちていく。
ぼくは、きみの横で
くるんと丸くなって、
今日の終わりを感じてる。
きみは後ろを向いて、
すぅすぅと寝息を立ててるけど、
ぼくにはちゃんと聞こえてるよ。
その音が、ぼくの“安心”なんだ。
今日もいろんなことがあったね。
お散歩したり、ごはんを食べたり、
ちょっとだけさみしい時間もあったけど、
こうして最後に、きみのそばで眠れるなら
ぜんぶ、いい日だったって思えるんだ。
ぼくのしっぽは、もう動かないけど、
心の中では、ふるふるって揺れてるよ。
「きみがそばにいる」
それだけで、ぼくは幸せなんだ。