お年玉は、笑顔のバトン

新しい年の朝、障子から差し込むやわらかな光に包まれて、家族がひとつの部屋に集まる。
畳の上に並んだ座布団、低いちゃぶ台の上には、色とりどりのおせち料理と、鏡餅がちょこんと飾られている。
その中心にいるのは、ちょっと緊張した顔の子どもたち。そして、その手には、ぴかぴかのぽち袋。

「はい、今年も元気でね」
「ありがとうって言うんだよ」

大人たちの笑顔とともに手渡されるお年玉は、ただのお金じゃない。
それは、祝福の気持ちであり、成長を喜ぶ心であり、家族の絆を確かめ合う“しるし”だ。

子どもたちは、ぽち袋を受け取るたびに、少しずつ大人になっていく。
そして、いつか自分が渡す側になったとき、今日のこの光景を思い出すのだろう。
「昔、おじいちゃんにこうやってもらったな」
「お母さん、あのとき笑ってたな」

お年玉は、世代を超えて流れる“笑顔のバトン”。
それはまるで、水が川から海へ、そしてまた雲になって戻ってくるように、
絶え間なく、やさしく、家族の中を巡っていく。

このイラストには、そんな日本のお正月の美しさと、
人と人とのつながりの温かさが描かれている。
笑い声が聞こえてきそうな、心までぽかぽかする風景。
一年のはじまりにふさわしい、幸せの詰まったひとときだ。

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