ぺったん、ぺったん、冬の音

雪がしんしんと降り積もる静かな朝。
白く染まった庭に、ぺったん、ぺったんと響く音が心地よく広がる。
杵を振り下ろすおじいちゃんの動きに合わせて、おばあちゃんが手際よくもち米を返す。
そのリズムは、まるで長年の呼吸のようにぴったりで、見ているだけでほっこりする。
子どもたちはその横で、雪合戦に夢中。
頬を赤く染めながら、笑い声を響かせている。
寒さなんてへっちゃら。だって今日は、おもちの日。
お正月のもちつきは、ただの行事じゃない。
家族が集まり、手を動かし、笑い合いながら、
一年の健康と幸せを願う、心の儀式だ。
「昔は毎年こうしてたんだよ」
「お前も、もうすぐ杵を持つ番だな」
そんな会話が交わされるたびに、
この風景が、次の世代へと受け継がれていく。
パチンコでちょっと負けたって、
麻雀で負けてお年玉が消えたって、
こうして家族で過ごす時間が、
何よりの“お年玉”なのかもしれない。
このイラストには、そんな日本の冬の原風景が描かれている。
冷たい空気の中に、あたたかい手のぬくもり。
静かな雪景色の中に、にぎやかな笑い声。
そして、もちもちのおもちの香りが、ふわりと漂ってきそうな一枚だ。
