第1話「風が変わる日」

【冒頭:敗北の記憶】
(モノローグ・陽翔)

「あの日の悔しさは、今でも胸に焼きついてる。」

観客の歓声が遠ざかる。
スコアボードには「0 - 4」の数字。
ベンチに座る陽翔、拳を握りしめ、唇を噛む。

キャプテン(3年生)が背中を叩いて去っていく。

「あとは頼んだぞ、陽翔。」

ロッカールーム。
静まり返る中、ユニフォームを脱ぐ音だけが響く。


【新学期:再出発】
春。新学期。
風間陽翔、高校2年。副キャプテンに任命される。

顧問が部室で告げる。

「次の大会で結果が出なければ、サッカー部は廃部だ。」

部員たちがざわつく。

「マジかよ…」
「終わったな…」

陽翔、静かに立ち上がる。

「まだ…終わってない。」


【転機:新たな風】
放課後、グラウンド。
陽翔がボールを蹴っていると、誰かの影が差す。

振り返ると、制服姿の少女が立っている。
黒髪のポニーテールが風に揺れる。

玲奈:

「サッカー部、見学させてもらってもいい?」

陽翔:

「えっ…あ、ああ。どうぞ。」

玲奈、ボールを足元で軽く転がす。
その動きに、陽翔の目が鋭くなる。


【練習:衝撃のスピード】
翌日。練習に参加する玲奈。
男子部員たちがざわつく。

「マネージャーじゃなくて、選手?」
「女子がFWって…マジかよ。」

練習開始。
玲奈が右サイドを駆け上がる。
そのスピードに、陽翔が追いつけない。

陽翔:

「速っ…!」

光(キャプテン)がつぶやく。

「あれは…全国レベルだ。」

玲奈、無言でゴール前にクロスを上げる。
ボールはピンポイントで陽翔の足元へ。

陽翔、思わず笑う。

「面白くなってきたじゃん…!」


【夕暮れ:再会】
夕暮れのグラウンド。
陽翔が1人でドリブル練習。

陽翔:

「絶対、もう一度立ち上がってみせる。」

ボールが転がる。
誰かが無言で蹴り返す。

そこに立っていたのは、守屋大地。
無口な元守護神。

陽翔:

「お前…戻ってきたのか。」


【次回予告】
再集結。
風間陽翔の“最後の夏”が、今、始まる。

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