第3話「風間、走る」

【朝練:静かなグラウンド】
(モノローグ・陽翔)

「また、あいつが先に来てる…」

朝焼けのグラウンド。
玲奈が黙々とランニングしている。
そのフォームは無駄がなく、美しい。

陽翔、息を吐いて走り出す。

「負けてられないって、思わせるんだよな…あいつ。」

【回想:中学時代】
中学の試合。
陽翔が相手DFを抜き去り、ゴールを決める。
観客席から「風間のドリブル、風みたいだ!」の声。

(モノローグ)

「あの頃のぼくは、ただ走るのが楽しかった。」

場面が変わり、ケガでベンチに座る陽翔。
試合に出られず、チームは敗退。

元キャプテンの言葉:

「風間、お前の走りがチームを引っ張ってたんだぞ。」

【玲奈との会話】
練習後、ベンチで水を飲む陽翔。
玲奈が近づいてくる。

玲奈:
「あなたの“風”、止まってるの?」

陽翔:
「……吹かせてみせるよ。もう一度。」

玲奈、無言でうなずく。

【個人練習:再び走る】
陽翔、1人でグラウンドを走る。
ストップウォッチを片手に、タイムを測る。

「11秒台…まだ届かない。でも、あと少しだ。」

汗が飛び、息が荒れる。
それでも、陽翔は走り続ける。

【ラスト:夕暮れの評価】
陽翔が倒れ込む。
その横に、いつの間にか立っていた玲奈。

玲奈:
「あと0.3秒。悪くない。」

陽翔:
「見てたのかよ…!」

玲奈、少しだけ笑う。
「風、吹いてきたね。」

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