雪道の先に、日常が待っている

正月休みの終わり、田舎の実家をあとにして、自分の暮らしへと戻る道。
雪に覆われた山道を、車が一台、静かに走っていく。
空は淡い紫と桃色に染まり、夕暮れか夜明けか、時間の境目が曖昧なまま、世界をやさしく包んでいる。

実家では、男たちはこたつでのんびりしていたけれど、
台所では女性たちが忙しく立ち働いていた。
おせちの盛り付け、お雑煮の準備、洗い物に片付け。
「ゆっくりしていってね」と言いながら、手は止まらない。

そんな姿を横目に、何もできなかった自分に、
帰りの車の中で少しだけ申し訳なさを感じる。
でも、あの笑顔と「また来てね」の言葉に、
心の奥がじんわりとあたたかくなる。

雪道を走る車の窓から見えるのは、
白く染まった木々と、遠くに灯る町の明かり。
あの光の中に、また始まる日常が待っている。

お正月の数日間は、まるで夢のようだった。
懐かしい匂い、変わらない景色、
そして、少しずつ変わっていく家族のかたち。

このイラストには、そんな「帰り道の感情」が丁寧に描かれている。
静けさの中にある余韻、
そして、また前を向いて進んでいく決意。

雪道の先にあるのは、
忙しくも愛おしい、いつもの毎日。
でも、心の中にはちゃんと、
あの冬の記憶が、あたたかく残っている。

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