第3話:出会い

公園の入り口に差しかかると、ポメちゃんの足がぴたりと止まった。
視線の先には、見知らぬわんこが一匹。
しっぽをふりふり、こちらを見ている。
ポメちゃんは、少しだけ身を引きながらも、じっと相手を見つめる。
耳はピンと立ち、鼻先はわずかに前へ。
「……だれ?」
そんな声が聞こえてきそうな、真剣なまなざし。
吠えるでもなく、逃げるでもなく、ただ静かに観察するポメちゃん。
その姿は、まるで小さな探偵のよう。
風がふわっと吹いて、毛並みが揺れる。
その瞬間、ポメちゃんの中で何かが決まったように、前足が一歩、芝生を踏みしめた。
「ちょっとだけ、近づいてみようかな。」