第3話 お散歩は世界でいちばんの冒険

ねえ、きみは知ってた?
毎日、同じ道を歩いていても、
ここにはね、ぼくにとっての“大冒険”があるんだ。
きみの足元をくんくんしながら、
でも、ときどき
ぴょこんって飛び出た草の匂いをチェックさせてね。
昨日はなかった花が、
今日はほら、ここに咲いてる。
きれいだねえ。
ちょっとだけ、お鼻につけてみようかな。
おうちのほうから、
おいしそうなごはんのにおいがするね。
あっ、向こうからだれか歩いてくるね。
ちょっとドキドキするけど、きみがいれば大丈夫。
小さな冒険がつながって、
ぼくにとっての“世界”が広がっていくんだ。
きみと歩くお散歩が、
ぼくの、いちばんの宝物なんだよ。